注意!!
この記事はガンプラに詳しい人が書いているわけではありません。 これから学んでいく入門者が書いています。 悪意を持って嘘を書くことはないですが、単純な間違い、知識不足による誤情報、個人の好みなどによって、役に立たない内容が含まれていると思います。
そういう視点からの記事であることを踏まえて読んでください。
今回は【SDクロスシルエット】シリーズの「真ゲッター」を塗装してみます。
僕はエアブラシ?を持ってないので、筆塗りでペタペタやるか、スプレーでガァーーーッてやるかのどっちかです。
つまり素人のナンチャッテ塗装です。
「塗装って出来るのかな…」「筆じゃやっぱダメかな…」みたいに悩んでる僕と同じ初心者向けの内容になっています。
「極限まで美しく」ではなく「お手軽にそれなりの美しさ」が目的です。 「いかに手を抜くか」というのも大事なポイントなので、ガチ勢の人が見たら発狂しそうな仕上がりだと思いますが許してください。
今回のテーマは
- キャンディ塗装って初心者がスプレーでやるとどんな感じになるの?
- 蛍光カラーってどんな感じで光るの?
- 金の発色ってどんな感じ?
- 銀の発色ってどんな感じ?
- 塗装してから合わせ目作るとどうなるの?
- ゲート跡が残ったまま塗装するとどうなるの?
- 表面処理せずに塗装するとどうなるの?
みたいなのを実験してみたいと思います。 実験台にも程がありますね…。
すまん、オレの真ゲッター1…。
キャンディ塗装実験
なんかの動画を見てる時にキャンディ塗装なるものがあるのを知りました。
検索して調べるとこちらの記事でキャンディ塗装の概要を知ることができました。
「概要」というのは、僕がまだちゃんと読んでないからです。
今はまだ失敗が楽しいので。
ある程度読んで、実践して、失敗して、考えて、やり直して、改めて記事をじっくり読ませてもらおうと考えています。
で、肝心のキャンディ塗装なんですが、詳しい内容は以下の記事で実験しています。
レビュー記事
初心者でも頑張ったらキャンディ塗装できるんじゃないのか?
(構想段階)
簡単に説明すると、
(訳:簡単にしか説明できない)
- 真っ黒で塗る
- その上にメタリックカラーを塗る
- その上にクリアカラーを多層で塗る
という技法らしく、クリアカラーの下に金属色が見えることでなんともカッコイイ感じになる塗装。 僕的に分かりやすい表現は
リンゴ飴ッ!
だからキャンディなんですねーたぶん。
メタリックカラーとクリアカラーの組み合わせで色味を表現するみたいです。
今回テストしようとしているのはリンゴ飴と同じ赤で、真ゲッター↓の場合、
メインの赤と、肩と膝の茶色っぽい色の2色が対象。
カラースプレーだけでやる場合、メタリックカラーはともかく、クリアカラーのバリエーションがめっちゃ少なくてですね。 赤ならクリアレッドは固定で、下地のメタリックの色で色味の差を出していくしかないです。
実験した結果、この↓2色を使うことにしました。
赤い色のレシピ
下地はクレオスのMr.カラースプレーの「ブラック(黒)」、メタリックカラーは同じく「シャインシルバー」、クリアカラーは「クリアーレッド」です。
実験結果の中でこの色だけ異質な感じで、「下地のメタリックが透ける」というのがとても分かりやすい色でした。 真ゲッターの禍々しさと合ってるなと思ったのでこれをチョイス。
塗装ミスなだけな気がしないでもないですけどね。
暗い方の色のレシピ
下地とクリアカラーは同じで、メタリックカラーを「黒鉄色」に変更しています。
上の赤とコントラストを付けたかったのと、毒々しい感じが真ゲッターっぽい気がしないでもないのでチョイス。
ただ、写真ではけっこう茶色なんですけど実物はもっと「黒」に近い感じなので、下地の黒を塗らずにいきなりメタリックを塗って、もうちょっと明るくしたいなーと考えています。
紺色のレシピ
実はもう1色、キャンディ塗装ではないですが、背部ウィングを似た感じで塗装します。
別キットで考えていた色で、下地に黒、メタリックにシルバー、表面にタミヤのダークブルーを塗ります。 キャンディ塗装に近いですが、ダークブルーがクリアカラーじゃありません。 スプーンでの塗装実験は終えていて、そっちはほとんど真っ黒に近い色です。
今回は下地の黒は塗らず、もうちょっと明るい感じになるのかを確認します。
蛍光カラー実験
真ゲッターの緑色の部分↓。
原作、見てると発光してる感じなんですよね。
塗装予定だったので貼ってないですが、白いパーツにもシールで緑のラインが入ります。
これらに蛍光塗料を塗るとどうなるかなという実験です。
パターンとしては、
- プラスチックの上に塗る
- プラスチックの上に墨入れ
- 塗装済みの上に塗る
- 塗装済みの上に墨入れ
というのを試してみようと考えています。
「蛍光塗料で光らせる」というのも僕の発想ではなく、ガンダムベースのYouTubeチャネルからです。 塗料もブラックライトも動画で紹介したものと同じ(と思しき)ものを使っています。
エナメル塗料を使うことで、ラッカー系で塗装した上からも塗装や墨入れが可能で、うすめ液を含んだめん棒ではみ出した部分を除去しても、下の塗装を侵さないみたいです。
塗料の金の発色ってどんなもん?
今回やろうとしている金色は、百式やフェネクスのようなキンキラキンのゴールドではなく、νガンダムのチタニウムフィニッシュに入っていた上品な感じの金色パーツの再現です。
シルバーの上にゴールドが乗っているように見えるので、手持ちのスプレーの金さん銀さんで試します。
銀色(金属色)の塗装実験
今回狙っている銀色はシルバーアクセのような綺麗な銀色ではなく、鉄っぽいというか金属っぽい銀色です。
ガンメタってのが良いらしいッスよ。
と、友人から教えてもらったのでタミヤのガンメタルというのを試します。 正確にはガンメタルが在庫切れで手に入らなかったので、代わりに買ったライトガンメタルの色味の確認が目的です。
実験途中の失敗とか
最悪です。
初日が雨風激しい日で、その中でベランダで塗装したのでスプレーの噴射が荒れ狂いまくりました。
おかげで、ホレ↓。
表面がザラザラのプツプツでかなり酷い状態です。
日を改めて再塗装も検討しましたが、失敗を刻んでおいて後の教訓にするのもいいなと思ってこのままいきました。
(訳:再塗装なんかめんどくさい)
乾燥させて仮組みしたブラックゲッター頭部↓。
頭部は比較的マシだったので良しとしましょう。
続いてシルバーの塗装↓。
シャインシルバーは表面がかなりザラザラしているので、下地の失敗をうまくごまかしてくれている気がします。
ただ、この日も風が強く、いや1日あけたんですよ? しばらく雨風が続きそうだったので強行。 おかげで上に写っている前腕パーツにほとんどシルバーが乗っていません…。
合わせるパーツなのにどうすんだコレ…。
仮組みしたシルバーゲッター頭部↓。
そして最終塗装↓。
オオ!なんかソレっぽくない!?
意外とソレっぽくはなるようです。
細部を確認すると、この↓ような塗料がたまった箇所が多数…。
クリアって透明なので、なかなか赤味が見えてこないんですよね。 そのせいでけっこう激しく吹いた結果がコレです。
そういえばクリアは多層で塗るって書いてたな…。
最終行程なので気がはやりますが、我慢してじっくり多層塗りしないといけないですね。
実験結果と反省
キャンディ塗装モドキ
けっこう良くないですか!?
ゲート処理、合わせ目消し、表面処理などしないで、パーツごとにスプレーでブワーッと塗装しただけで、おまけに初心者の初挑戦でこのクオリティ。
随所に失敗の爪痕が見えるものの、飾って見るとプラスチックの質感とは明らかに違っていてめちゃくちゃカッコ良く見えます。
品評会に出すわけでも、ガンプラで飯食ってくわけでもないので、これくらいで十分です。 今回の失敗をちょっとずつ改善していければと思います
赤の色味の確認
メインの赤は期待通りの色が出ました。
肩とかの茶色も狙い通りで、下地がなかった分、ちょっと明るい色になっています。
2色間のコントラスト↓も十分にあります。
紺色の確認
写真じゃうまく発色してないですが、自分でも惚れ惚れするいい色になりました。 大きいパーツは塗装しやすいみたい。
これは今後も使えそうな色なので、レシピをしっかりメモっておきたいと思います。
ただ、表面が綺麗じゃなかったのか、けっこう広範囲でザラザラした感じが残っています。
ダサい…。
蛍光塗料の発光
Before↓
After↓
スゲー!!
ゲッター線が発光してる感じになりました。 ブラックライトを消すと普通に見えるのがまた面白い。
白がものすごく邪魔をする
白がものすごくブラックライトを照り返すせいで発光してる部分が目立たないんです。
白光が発光を…なんでもないデス。
つや消しスプレー吹いたらいくらか改善するんでしょうか。
黄色と緑の差が分からない
目だけ黄色を塗ったんですけど、緑との差が分かりにくいです。
別の実験で撮影したユニコーンガンダム↓でも同様。
金色のシールの上に黄色の蛍光塗料を塗ったんですが緑に見えます。
この特徴は知っておかないとダメですね。
蛍光塗料の希釈が難しい
蛍光塗料はデフォでけっこうドロッとしているので、エナメル塗料のうすめ液で希釈して墨入れしました。
この際にうすめ液を入れすぎてかなりしゃぶしゃぶな状態になっていて、太い部分↓が綺麗に塗れていません。
さらには制御不能なくらい毛細管現象が起きた結果↓…。
合わせ目に入りこんで予定外のところにまで広く拡散してしまいました。 ゲート跡についた場合はめん棒での拭き取りがほぼ不可能。
ちゃんとゲート跡も合わせ目も処理しないとダメなんだな、と。
細いモールド部分↓は割と良い感じに。
上の反省を活かしてちょっととろみを残した赤の蛍光塗料での墨入れ↓。
あまり上まで入れると合わせ目から拡がりそうだったのでめん棒でブロックして墨入れしました。 実物だとこの部分はかなりカッコ良く光ってます。
あと足↓も。
金色の塗装
それなりに金属っぽい感じになりました。 肩と肘の2箇所で使われています。
νガンダムの色↓とはちょっと違いますね。 もっと黄色みが必要だ。
銀色の塗装
表面がザラザラしていてかなり金僕っぽい感じがします。 元の色と比較するとこんな↓感じ。
MGやRGのフレームとか、武器の一部とか、けっこう使えそうな色です。
合わせ目やゲート跡の確認
クロスシルエットは合わせ目やゲート跡が目立たない設計になっているので数は少ないです。
頭の合わせ目↓。
中央は高さが異なるので合わせ目ではなくディテールだと思います。 両翼はしっかり合わせ目があります。
合わせ目が見えることよりもまず、2パーツを別々に塗装することで、僕みたいな下手くそがやると色味が違うんですよね。 両翼とも合わせ目の前後でけっこう色が違います。
あとは、エッジの部分に塗料が乗りにくいせいで合わせ目がちょっと黒くて、素組みの時よりもむしろ目立ってる感じがします。
前腕の合わせ目↓。
エッジが黒いのがけっこう分かると思います。
下腿の合わせ目↓。
ここは合わせ目というよりもディテールなのかも。
ゲート跡↓については、「探せば分かる」という感じ。
クロスシルエットはニッパーレスなのでゲート跡が小さいのと、見えにくい設計になっているのが効いてます。
結論としては、
ゲート跡は目立つものは処理した方がいい。
合わせ目は出来るなら消したい。
となりました。 色味が変わってしまうのはけっこうショックを受けます。
表面処理の確認
事前に確認していたここ↓。
これが「ヒケ」というやつなんでしょうか。 平坦な部分に凹凸が確認できます。
このまま塗装した結果↓。
分かんなくなりましたね。
つまり僕レベルには表面処理は不要。
かと思ったらウィングの部分↓。
けっこうザラザラした感じになっています。
やった方がいいのか…。
まとめ
初心者がキャンディ塗装しても初心者が満足するレベルにはなる!
というのが分かりました。
注意点としては、
- スプレーを吹くときは十分に離す、近いよりは離し過ぎた方がマシ
- 吹き過ぎは厳禁、薄く塗って重ね塗り
- 墨入れ時の希釈は薄めすぎない、3~5倍くらい?
- ディテールに見えない合わせ目は消した方がいい
- ゲート処理は面倒なら省略可、デザインナイフくらいはやった方がいいかも
- 表面処理はした方が良さそうだけど、面倒ならバンダイを信じろ
今回のは色々なキットの塗装実験の集合体みたいな感じだったので、それぞれにフィードバックして、今回よりは上手に仕上げてまた報告したいと思います。
クロスシルエット 真ゲッター
- 第1回 組み立て編
- 第2回 キャンディ塗装編(このページ)
- 第3回 塗装失敗のリカバー編