初心者でもできるチタニウムフィニッシュのゲート処理 (MG νガンダム)

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注意!!

この記事はガンプラに詳しい人が書いているわけではありません。 これから学んでいく入門者が書いています。 悪意を持って嘘を書くことはないですが、単純な間違い、知識不足による誤情報、個人の好みなどによって、役に立たない内容が含まれていると思います。

そういう視点からの記事であることを踏まえて読んでください。

今回は【MG】のνガンダム チタニウムフィニッシュの導入編として、

チタニウムフィニッシュのゲート処理ってどうすんの?

の部分を解決したいと思います。

ニッパー、ヤスリ、デザインナイフ、塗料などの方法を試します。 僕はガンプラガチ勢ではないので、

すげー!どこにゲート跡があるのか全く分かんねー!!

みたいなレベルではなく、

お、けっこう綺麗に隠せてんじゃん。

みたいなレベルを目標としています。 あと重要なのが、

時間もお金も環境も楽に用意できることですね。

あ、このキット。 お値段が17,600円(税込10%)と高いせいか、普通に電気屋さんで買えました。 ネットじゃ定価以下の在庫はなさそうですが、転売ヤーもちょい増しくらいの値段になってます。 Amazonも20,600円と控えめ。

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なぜチタニウムフィニッシュのゲート処理はやっかいなのか

ヤスリをかけられないからだと思います。

通常のガンプラならゲートが残ればとりあえず削ればどうにかなります。 えぐった場合もパテとか盛って削れば修正できます。

ところがチタニウムフィニッシュの場合は綺麗な塗装を先に終えてくれているため、削ると周囲の塗料がはげちゃうんですね。

綺麗な塗装目的でチタニウムフィニッシュを買ったのに、ヤスリで塗装を剥いでしまっては本末転倒。

つまり、チタニウムフィニッシュはヤスリを封じられた状態でゲート処理しなくちゃうけないんです。

さらに、これは僕も買って初めて知ったんですが、組み立て途中のνガンダム↓を見てください。

この辺り↓にはっきりとゲート跡が残ってます。

ゲート跡周囲に半円状の跡が残ってて、こんな形↓になってます。

フェルマータかよッ!!

※ フェルマータというのは音楽記号です

これは別に僕が何かしたわけじゃありません。 最初からこうなってました。 チタニウムフィニッシュのゲート周囲には、

ここにゲート跡がありますよー!

と言わんばかりのフェルマータが付いてくるようです。 ただでさえヤスリを封じられてるのに、通常のガンプラよりゲート跡が目立つわけです。

νガンダムには白、黒、赤の3色の塗装済みランナーがありますが、黒と赤は半円があまり目立っていませんでした。 光を当ててじっくり見ると分かる程度。

白だけが恐ろしくフェルマータです。

νガンダムは白のパーツ数が最も多いので、さすがにこれはなんとかしたい。

ゲート跡は目立つ位置にあるのか?

先ほどお見せしたようにゲート跡自体はしっかり付きます。 アンダーゲートにはいなってませんでした。

MG νガンダム チタニウムフィニッシュの発売日は2013年11月。 元になってるMG νガンダムは2012年12月発売なので、まだアンダーゲートの技術がない時代だったんでしょう。

ですが、さすが我らがバンダイ。 なるべく目立たない位置にゲート跡がくるようになっていて、先ほどのコレ↓も、

組み立てるとこの↓ように、完全に隠れます。

他のゲートも、正面からはほぼ見えないと言って問題ないレベルだと思います。

ただ、脇はけっこう甘くてですね…。

側面に回ると、一番目立つ頭部↓にもしっかりとゲート跡が見えます。

肩↓。

脚部↓。

背面に回るとさらに酷くて、一番激しい大腿部の裏↓。

ッ!?

ここは上半分がスカートで隠れるんですが、下半分はしっかり見えます。

側面や背面とは言え、全身にこれだけフェルマータを刻まれてしまっては、ズボラな僕でもさすがにナントカしたくなります。

チタニウムフィニッシュのゲートの切り方

この記事は、「ガンプラに興味はあるけど塗装なんて無理。でもカッコ良くしたい。」という我が儘なオッサンが値段の高いチタニウムフィニッシュを無理して買った、という想定で書いています。

僕のことですね。

つまり、ガンプラ制作に必要な技術がほぼゼロの状態の人向けです。

なので初心者が実際に作ってみて気付いたところをいくつか。

道具は全てチタニウムフィニッシュを傷つけるもの

ニッパー、デザインナイフ、ヤスリなど、ゲート処理に使う道具は全てチタニウムフィニッシュ17,600円に傷を付ける道具だということを改めて認識しておきましょう。

雑にニッパーを扱って関係のない部分にぶつけたり、得意じゃないのにデザインナイフで無理にゲートを削ろうとするとこんな↓ことになります。

値段も高いし、リカバーも難しいし、いつもの100倍以上くらい慎重に作業しましょう、そこのオレ。

ゲート跡が薄く残りやすい(たぶん)

組み始めると普段よりなんかやたらとゲートが薄く残るなーと思って理由を考えてみました。

チタニウムフィニッシュのゲート↓をよーーーーく見てください。

表面をコーティングしているせいで、おそらくゲート部分がこんな↓感じになってるんだと思うんですね。

おそらくこのせいで、本来ならこの↓ように切りたいのに、

ゲート接続部分がこんな↓曲面になっているせいで、

ゲートにニッパーを当てると、おそらくこの↓辺り。 ちょっと浮いた位置にニッパーの刃が当たってるんだと思います。

この↓まま切ると、

この↓ようになります。

赤い部分↓が薄く残ってます。

なので、ニッパーをゲートには当てず、少し手前で面を捕らえて↓、その高さのまま切る。

うまくいくと、写真が悪いですが、ゲートの左側に薄く羽↓みたいなのがついてます。 周囲の曲面ごとしっかりと切れているようです。

ただ、これ、けっこう難しくて…。

面を捕らえ損ねて切ると、この↓ようにえぐってしまうこともあります。

僕の17,600円のチタニウムフィニッシュが…。

面を捕らえにくくてえぐっちゃいそうだなーと思った時はいっそ薄く残しましょう。 パーツを傷つけるよりはマシです。

薄く残った場合はデザインナイフで削ります。 ただし、薄く残った部分も湾曲している↓のでデザインナイフと相性が良いわけではないです。

刃がこの上を滑って何も切れない。 かと言って切る気を出し過ぎるとこの↓ように周囲を傷つける可能性があるので慎重に…。

無理だなと思ったら薄く残ったままでいいと思います。 このままでもどうにかする方法を見つけました。

ヤスリは本当にダメなのか?

見えにくい部分のゲート跡にヤスリをかけてみました。

初心者なのでそもそもヤスリのかけ方自体が不勉強ですが、下手くそなりに慎重にやってもこの↓ように、

表面が禿げて下地の銀色が露出します。

面を綺麗に出すことはできますが、「ゲート跡と周囲のフェルマータが目立つ」という問題が解決しません。

ゲート跡は塗料で解決!

筆で塗料をちょんちょん乗せるだけでけっこう目立たなくなりました。

この知識はガンダムベースのYouTubeで川口名人がやっていた知識を元にしています。

このやり方をベースに、下手くそな自分がやるとどうなるか、もっと手を抜く方法はないか、あたりを実験します。

MG νガンダム チタニウムフィニッシュには白・黒・赤の3色があるので一応3色とも方法を考えます。

白いランナーのゲート跡を塗装

白と言っても実は2色あって、白いパーツとちょっとグレーがかったのがある↓のが分かると思います。

いきなりパーツに塗る勇気はないので、まずはランナーの縁↓を使って色味の確認をします。

使った塗料はこの↓4本。

  • 水性ホビーカラー ホワイト
  • アクリジョン グランプリホワイト
  • アクリジョン ホワイト
  • アクリジョン シルバー

シルバーは動画で川口名人が使っていた下地用の塗料です。 チタニウムフィニッシュは銀メッキの上に白い塗料を塗っているらしく、塗装でもその構造を再現するために使うようです。

塗った結果↓。

「ニューガンダム」の文字をデザインナイフで削った後に塗料を塗っています。

  • 「ニ」ホワイト
  • 「ュ」グランプリホワイト
  • 「ー」アクリジョンホワイト
  • 「ガ」何もしない(比較用)
  • 「ン」銀+ホワイト
  • 「ダ」銀+グランプリホワイト
  • 「ム」銀+アクリジョンホワイト

グランプリホワイト、すげーな!!

グランプリホワイトの素塗りの効果が凄くて、角度によったら全く塗ったのが分からないくらいです。 ちょっと多めに盛れば銀の露出部分も完全に隠せそう。

シルバーの下地を引いたパターンはちょっと濃いかな…という感じ。

続いてグレーっぽい方のランナーに塗った結果↓。

塗料の順番はさっきと同じです。

こちらはグランプリホワイトも完全一致とはいきませんでした。 下地シルバーの方が色が近そうに見えますが、間に素シルバーが入ってるので比較しにくい…。 悪い実験ですね。

こっちのランナーのパーツは量が少なくて、ゲート跡が露出している箇所も少ないので無視しようと思います。

黒いランナーのゲート跡を塗装

同じように黒いランナーをこの↓3色でテスト。

  • GXクリアブラック
  • ネイビーブルー
  • ミッドナイトブルー

塗った結果↓。

「ガ」がクリアブラック、「ン」は未塗装、「ダ」と「ム」はどっちがどっちだったか忘れました。

実はこれ、実験を途中で中断していて、まずクリアブラックがチタニウムフィニッシュの塗装を溶かしちゃっています。 ラッカー系というやつだからでしょうか。

ネイビーブルーもラッカー系のはずなんですが溶かした感じはありませんでした。 塗料自体がしっかり色を持ってるから溶かしてるのが見えないだけとか。

残りの2色に関しては明らかに色があっていないのでそのままでは使えなさそうです。

で、この「色が合わない」時のテクニックがさっきの動画で紹介されていて、

ラッカー系の溶剤でランナーの色を溶かして塗る!

という方法があるそうです。

「へー!頭いいなー」と感心していたんですが、これと同じ現象が今回のクリアブラックで起きていて、これってつまりですね。

パーツの方の塗料も溶かしちゃうってことですよね…。

僕の腕では絶対に悲惨なことになるので今回はこの方法は諦めようと思います。

黒はそもそもゲート跡の露出箇所が少ないのと、黒故に目立ちにくいので処理しないことにします。

赤いランナーのゲート跡を塗装

赤は手持ちにあったクリアーレッド↓を使ってみます。

「ニュ」の部分にそのままクリアレッド、「ダム」の部分は下地シルバーを使っています。

どっちもダメですね。 「ニュ」の部分は文字がしっかり見えてるし、「ダム」の方はシルバーを隠せていません。

でもこれでいいんです。

何故かというと、νガンダムの赤パーツは全てゲート跡が隠れるから。

実際にνガンダムに塗装してみる

では本番。

僕の17,600円におそるおそる塗料を乗せようと思います。 実験台にするのは大腿部の裏側↓。

外側・内側それぞれに5箇所、合計10個のフェルマータがあります。

中央のパーツを外して、画像↓右側にだけグランプリホワイトを乗せてみました。

すごくないですかコレ…。

光を当てると「塗ってる」のがはっきり分かりますが、角度によっては全く見えません。

市販の塗料単色をそのまま筆でちょんちょん塗るだけでこの効果!

νガンダム チタニウムフィニッシュのゲート処理はグランプリホワイトを塗るだけでOK!

デザインナイフでもうひと手間

さっきの塗った箇所↓。

もともと、エッジの部分にうっすら銀色が見えていてラインになってるんですね。

ところが下手くそが塗ったせいで一部この銀色を隠してしまいました↓。

ラインをつなげるためにデザインナイフで該当部分を薄く削ってみました↓。

ラインがつながるのでちょっと良い感じになります。

ただ、削っているせいか銀色が他の部分より濃くでています。 理想的には塗料だけを溶かせるようなもので拭き取った方がいいのかなーと思います。

まとめ

MG νガンダム チタニウムフィニッシュの白いランナーのゲート処理は、

アクリジョンのグランプリホワイトを塗るだけ!

他は目立たないので無視!

お手軽なのに効果は抜群です。 他の白い機体のチタニウムフィニッシュにも応用できるかもしれない。

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今回の他の実験結果からチタニウムフィニッシュのゲート処理を一般化すると、

  • 初心者はニッパーやデザインナイフでゲートを深追いしない
  • 水性塗料を使う
  • チタニウムフィニッシュの塗装の色に近い色を用意する
  • 筆で厚めに塗る

という感じだと思います。

ラッカー系はチタニウムフィニッシュ自体の塗料を溶かしちゃうので、初心者は避けた方が良さそう。

実際にグレーのランナーの色合わせを頑張ってみましたが、けっこう色を寄せることができました。

矢印のある辺りが最後の色ですが、けっこう目立たないでしょ。 アクリジョンのグランプリホワイトにアクリジョンのシルバーを少量ずつ混ぜてます。

MG νガンダム チタニウムフィニッシュ

  • 第1回 チタニウムフィニッシュのゲート処理(このページ)
  • 第2回 組み立て編
  • 第3回 ゲート処理と部分塗装編(近日公開予定)
  • 第4回 ????のエセチタニウムフィニッシュ化編(近日公開予定)
  • 第5回 完結編(近日公開予定)
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